化粧品会社のコーセーと製薬会社のマルホがタッグを組んで開発したスキンケア化粧品「カルテHD」(旧名称はカルテヒルドイド)
敏感肌の人も安心して使える、高保湿のスキンケア化粧品ということで大人気です。
LDK the beauty 化粧水部門1位(2021年上半期)など、ベストコスメ43冠受賞
販売開始1年で販売累計数 200万個突破
本当によく売れているコスメなのね
ところがっ
カルテHDを使うと肌が赤くなるって噂で聞いたから、使うの心配だわ。
敏感肌の人は、少しの刺激でも肌が赤くなりやすいですから、そんな噂を聞けば不安になるのも仕方ありませんよね。
化粧品会社と製薬会社の技術を合わせて作った、低刺激処方のスキンケア化粧品なのに、なぜ肌が赤くなるなんて噂があるのでしょうか?
「カルテHDを使うと肌が赤くなる」噂の原因はヒルドイド?
今現在は「カルテHD」という名称で販売されてます。
でも販売開始当初は「カルテヒルドイド」という名称でした。
そういえば、ヒルドイドっていうお薬があったわよね。
ヒルドイドはクリームやローションタイプがあるお薬です。
病院で診察を受け、「皮脂欠乏症」など診断され医師が必要と判断した場合に処方されます。
ヒルドイドの主成分はヘパリン類似物質で、皮膚の保湿作用があります。
赤ちゃんにも使えるお薬ですが、副作用もまれにあります。
主な副作用として、皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹、潮紅、皮膚刺激感、紫斑などが報告されています。
「くすりのしおり」より
発赤とか潮紅って、肌があかくなるってことよね。
「ヒルドイドといえば、高い保湿効果!」というイメージがありますよね。
実は保湿効果以外にも、「血行を促進し、血行障害に基づく痛みや腫れを軽くする」という効果がヒルドイドにはあるのです。
湯船にはいってからだが温まると、顔がフワッと赤くになった経験は誰しもありますよね。
血行が良くなる=血管が拡張されて、肌が赤く見えるのが理由です。
そして、このヒルドイドを作っているのが、「マルホ」という製薬会社なのです。
そう、カルテHDをコーセーとともに作った会社です。
さらには、医薬品ヒルドイドに配合されている、同じヘパリン類似物質がカルテHDにも配合されています。
つまり、肌が赤くなるという副作用がヒルドイドにあるのだから、同じ「ヘパリン類似物質」を含むカルテHDを使うと肌が赤くなるのでは?と心配になるのです。
特に顔は皮膚が薄いので、血行が良くなると赤く見えやすい場所です。
実際に、医薬品のヒルドイドを顔に塗ったら、赤くなったという声もチラホラ。
カルテHDを使ったら赤くなるのでは?と心配になるのも頷けます。
スキンケア化粧品「カルテHD」なら赤くならないの?
カルテHDには副作用が無いから赤くならない?
カルテHDとヒルドイドは、同じヘパリン類似物質を含みますが、決定的な違いがあります。
それは、化粧品と医薬品の違いです。
化粧品 | 医薬品 | |
肌への作用 | 穏やか | 強い |
副作用 | なし? | あり |
医薬品は治療を目的とするので、肌への作用も強いものです。
症状を改善してくれるのでうれしい反面、副作用が出ることも。
そのため、医薬品にはどのような副作用があるのか、明記する必要があります。
一方、化粧品は肌への作用が穏やかです。
劇的に何かを改善してくれることが無い代わりに、副作用のように特定の悪い症状が出ることも無い。
そもそも化粧品には、副作用という概念がないのです。
化粧品の場合は、肌に異常を感じたら、すぐに使用を中止するように表示されていますね。
化粧品だから副作用の表示がないだけで、同じヘパリン類似物質が配合されているから、やっぱりカルテHD使うと赤みが出るのかしら?
いえ、医薬品のヒルドイドより、カルテHDの方が赤みは出にくく安心して使えますよ。
カルテHDが安心して使える理由
カルテHDとヒルドイドのヘパリン類似物質の含有量のちがい
医薬品のヒルドイドは、軟膏・クリーム・ローションと種類があります。
そして、どれもがヘパリン類似物質の含有量が0.3%です。
一方、カルテHDは、ヘパリン類似物質をどのくらい配合しているのかはわかりません。
化粧品は、配合成分を全て表示しなければいけません。
けれど、配合割合まで表示する義務はありません。
配合割合は企業秘密だったりしますね。
でもっ!
カルテHDのヘパリン含有量が0.3%を越えることはありません。
なぜなら、カルテHDは化粧品だからです。
化粧品は、肌への作用が穏やかでなくてはいけません。
化粧品は、医薬品レベルに「効く」ほど有効成分を配合してはいけないのです。
カルテHDは、ローションや乳液、クリームとライン使いすることも考えて、ヘパリン類似物質の含有量は0.3%未満であると思われます。
化粧品メーカーとの共同開発のメリット
カルテHDはマルホという製薬会社と化粧品メーカーのコーセーとの共同開発されたコスメです。
医薬品にはあまり重視されない、使い心地の良さにもこだわってカルテHDは作られています。
医薬品は、症状を改善するのが一番の目的です。
どうしても使い心地は、二の次三の次になってしまいます。
ヒルドイドソフトを病院でもらったけど、わりとベタベタしたのよね。
けれど化粧品の場合、いくら肌の乾燥を防げるからと言って、肌がベタベタ、テカテカするようなものは、好まれません。
顔につけるたびに肌が赤くなってしまっては、メイクするのも、出かけるのも困ります。
カルテHDは、ヘパリン類似物質だけでなく、エモリエントオイル・セラミド類似物質やアミノ酸などを配合し、敏感肌の人でも安心して気持ちよく毎日使えるように開発されたものなのです。
- カルテHDは化粧品なので、ヒルドイドよりヘパリン類似物質の含有量が少ない
- 化粧品として使い心地も重視している
以上の点からカルテHDを使っても、肌が赤くなる可能性は低いです。
医薬品のヒルドイド自体が、副作用が少なく赤ちゃんでも使えるお薬なので、カルテHDも多くの人が安心して使えるコスメです。
このような場合はカルテHDが合わないので注意
いくら安心な化粧品と言っても、合わない人もいます。
- すでに赤みが出ている人
- 赤みが出やすい人
は要注意です。
肌に赤みが出ると言うのは、肌が炎症を起こしていて、毛細血管が拡張している状態です。
すでに赤みが出ている人は、ワセリンだけの保護するスキンケアにするか、医療機関に受診して治療するのがベスト。
化粧品には、肌にいい美容成分が配合されていますが、肌が炎症を起こしているときは、逆に悪化させることもあります。
また、敏感肌の場合、バリア機能が低下していて肌が薄くなっているので、赤みが出やすい傾向に。
肌が薄くなっていると、毛細血管が透けて見えやすいのです。
そこへ、血行を良くするヘパリン類似物質配合のカルテHDを使うと、「肌が赤くなった・・・」と感じることもあります。
赤みが出やすい場合は、まずは肌のバリア機能を整えることが大切です。
肌のバリア機能を整えるには・・・
- 洗いすぎない
- ヒト型セラミドを補う
のが近道です。
バリア機能が整っている=適切な厚みの角層が肌の表面にある、ということです。
洗顔やクレンジングで洗いすぎると、必要な角質まで落としてしまうので注意が必要です。
また、セラミドには水分を抱え込む力だけでなく、角質同士をつなぎとめる働きもあります。
特にヒト型セラミドは、肌になじみが良いのも特徴です。
肌のバリア機能が整えば、美白やシワ改善の「攻めのケア」も挑戦できますし、スキンケアの幅が広がりますよ。
特にエトヴォスのアルティモイストラインは人型セラミドを5種類も配合していておすすめです。
14日間しっかり試せるトライアルキットがあるのもうれしいところです。
カルテHDを使って肌が赤くなるのを避けるためにできること
カルテHDは化粧水、乳液、クリームなど商品が展開されています。
「良いものなら、スキンケアの全てをカルテHDで揃えたい!」と思うところです。
肌が赤くなるかも?と心配であれば、いきなり全てのスキンケア化粧品をカルテHDに変えてしまうのはやめておきましょう。
最初は、どれか一つの商品から試してみるのがおすすめです。
というのも、カルテHDにはどのスキンケア化粧品にもヘパリン類似物質が配合されています。
化粧水、乳液、美容液など重ねて使うと、その分肌に塗るヘパリン類似物質は増えてしまいます。
ですから、最初からたくさんヘパリン類似物質を塗らないために、まずは一つから様子を見ながら使っていくのが安心です。
カルテHDはどこで購入できる?どこが安い?
カルテHDは全国のドラッグストアなどで購入できます。
安く買えるお店はないかしら?
ドラッグストアは、洗剤などの日用品は定価よりも安く販売されてますが、化粧品の割引きはされないことが多いですよね。
せっかく割引クーポン券をもらっても、化粧品は割引対象外でがっかり、なんて経験した人も多いはず。
では、ネット通販ではどうかというと・・・
カルテHDで一番人気の乳液。
定価だと1,980円(税込み)
楽天の場合はほぼ、定価+送料でした(T_T)
アマゾンはさらに価格が高い・・・。
楽天はポイントが貯まりやすいので、楽天スーパーセールなどのイベントの時に購入したり、貯まったポイントを利用するのがいいですね。
カルテHDとヒルマイルドを比較
ヘパリン類似物質を配合したものは、カルテHD以外にもたくさん見かけますよね。
「ヒルマイルド」もその一つ。
ヒルマイルドという名前も、ヒルドイドを連想させますね。
ヒルマイルドのCMも大人気のタレントさんが出ていて、興味をひくよね。
実はカルテHDとヒルマイルででは、決定的な違いがありますよ。
カルテHDは医薬部外品で、日頃のスキンケアに使えるものです。
一方、ヒルマイルドは医薬品です。
乾燥肌の治療薬として、ヘパリン類似物質を0.3%配合したものです。
クリームやローションの他にスプレーもあり、使い心地や使う場所によって選ぶことができます。
ヒルマイルドはドラッグストアなどで購入できるので、病院に行く時間がない人には助かりますね。
ただし、治療薬ですので、個人の判断でずっと使い続けるものではありません。
5~6日間使用しても症状が良くならない場合は、病院に行くか薬剤師さんに相談しましょう。
ヒルマイルドをスキンケア化粧品として使うのはNGです。
カルテHDの口コミ
カルテHDは、化粧水・美容液・乳液・クリーム、さらにオールインワンゲルがあります。
- 化粧水はとろみがあるのにスッとなじむし、乳液はべたつかず夏でも使いやすい。
- クリームは1万円の高価格のクリームとひけをとらない!
- 肌が敏感な時も、滲みずに使うことができた。
- 夜使って、朝までしっかり潤っている。
使い心地や保湿力ともに、おおむね満足されている口コミが多かったです。
ただ、保湿力は抜群だけど、シミやシワ対策になる成分が配合されていない物足りなさはあるようです。
エイジングケアのためには、カルテHDの他に美容液などで補うのがベターですね。
カルテHDをドラッグストアで買う時に注意すること
カルテHDはドラッグストアでも販売されているます。
お店に入り、カルテHDを手に取り、すぐにレジに向かえば問題ありません。
ただ、
ドラッグストアは多くの商品が並んでいます、魅力的なポップとともに。
「あら?こちらのも良さそう・・・」
ついつい目移りしたことありませんか?
商品を見比べて、納得して買えばいいのですが、ただ一つ注意することがあります。
それは、「医薬品」か「医薬部外品」か確認することです。
ドラッグストアに行くと「ヘパリン類似物質配合」と書かれたものが何種類もあります。
そしてそのほとんどは、医薬品に分類される商品。
市販されている医薬品は、長期的に使うことを前提に作られているわけではありませんから、スキンケアとして毎日使うには不向きです。
CMでも見かける、医薬品であるヒルマイルドの使用上の注意として、以下のように書かれています。
5~6 日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、この外箱を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
乾燥肌治療薬ヒルマイルドの公式サイトより
ライオンのフェルゼアは化粧水やクリーム以外にも、目や口元用のクリーム等、ラインナップが豊富で嬉しい限りですが、全てが医薬部外品ではありません。
化粧水は医薬部外品だけれど、クリームは医薬品だったりします。
わっ、ややこしいのね。
毎日安心してヘパリン類似物質配合のスキンケアをするためには、商品ごとに医薬部外品かどうか、確認することが大切です。
「肌が赤くなったらどうしよう・・・」
心配ならまずはミニボトルがおすすめです。
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