白鶴酒造株式会社から販売されていた化粧品、
大吟醸のうるおい美白水が販売終了になるようです。
500mlの大容量なのに、税込み1,027円とプチプラなことに加え、刺激が少なく敏感肌でも使える美白化粧水として、人気でした。
白鶴酒造って、お酒を作る会社よね?
もう、化粧品作るの辞めちゃったのかな?
いえ、大吟醸のうるおい美白水は販売終了になりますが、新たなブランドができていますよ。
その名も
うるおい日本酒コスメです。
化粧水だけでなく、洗顔料やクリーム、パックなどがそろっています。
どこが変わったんだろ?
敏感肌でも使えるといいんだけど。
大吟醸うるおい美白水に代わって登場した、うるおい日本酒コスメですが、どこが違うのでしょうか?
敏感肌でも使えるのか調べてみました。
さて、大吟醸うるおい美白水よりもよい化粧品になったのでしょうか?それとも悪くなったのでしょうか???
大吟醸うるおい美白水とうるおい日本酒美肌水と比較、変わったところは?
カテゴリーが変わった
大吟醸のうるおい美白水は、医薬部外品です。
新しく登場した、うるおい日本酒コスメは化粧品です。
医薬部外品で無くなったってことは、効果は少ないってこと?
医薬部外品は、効果の認められた成分が、効果の出る量を配合しています。
そのため、医薬部外品の方が効果があるという印象がありますね。
けれど、そうとは限りません。
医薬部外品は配合量等にも規制が多いのです。
例えば、あとにも出てくるグリチルリチン酸2k。
これは炎症を抑える作用がある成分です。
医薬部外品にも化粧品にも配合されています。
洗い流さない化粧品(ただし粘膜には使用しない)の場合、化粧品なら100g中0.5gまで配合することができます。
しかし、医薬部外品の場合は0.30gまで配合可能。
化粧品の方が多くグリチルリチン酸2Kを配合できるのです。
医薬部外品は成分の効果だけでなく、より一層安全に使えるために、規制が厳しいのです。
ですから、大吟醸うるおい美白水よりも、うるおい日本酒コスメの効果が小さくなったとは言えません。
美白成分が変わった
大吟醸うるおい美白水の全成分
トラネキサム酸※、BG、オウゴンエキス、カワラヨモギエキス、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、クワエキス、コメヌカスフィンゴ糖脂質、コメ発酵液、ジグリセリン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、タイソウエキス、ベタイン、ヒアルロン酸Na-2、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション、フェノキシエタノール、ポリエチレングリコール1540、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ヨクイニンエキス、リン酸L-アスコルビルマグネシウム、精製水、乳酸、乳酸ナトリウム液、濃グリセリン、油溶性甘草エキス(2)
※は[有効成分]、無表示は[その他の成分]
うるおい日本酒コスメ美肌水の全成分
水、BG、グリセリン、ナイアシンアミド、コメ発酵液、スフィンゴ糖脂質、カンゾウ根エキス、ナツメ果実エキス、カワラヨモギ花エキス、オウゴン根エキス、マグワ根皮エキス、ハトムギ種子エキス、ウメ果実エキス、チャ葉エキス、温泉水、グリチルリチン酸2K、ヒアルロン酸Na、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ベタイン、メチルグルセス-10、PEG-32、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ホウケイ酸(Ca/Na)、PEG-40水添ヒマシ油、(スチレン/VP)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、酸化銀、フェノキシエタノール
2つを見比べてみると、随分成分が変わったみたい。
いえ、多くの成分は同じなんですよ。
同じ成分でも、医薬部外品と化粧品では表示が違うのです。
例えば化粧品の「水」
医薬部外品になると「精製水」と表示されます。
それでも、いくつか植物エキスが新しくなっていたり、防腐成分が変わっています。
そして、一番の違いは美白成分です。
大吟醸のうるおい美白水は、有効成分としてトラネキサム酸を配合していました。
トラネキサム酸は敏感肌でも使える、刺激の少ない成分です。
さらには抗炎症作用もあります。
うるおい日本酒コスメ美肌水はナイアシンアミドを配合。
こちらも刺激の少ない成分です。
シワ改善の効果が承認されたり、最近は多くの化粧品に、配合されている成分ですね。
グリチルリチン酸2Kが配合されるようなった
うるおい日本酒コスメ美肌水には、グリチルリチン酸2Kが配合されています。
この成分は、敏感肌用のコスメによく配合されています。
トラネキサム酸が持っていた抗炎症作用を、代わりにグリチルリチン酸2Kで補っていますね。
結局うるおい日本酒コスメ美肌水の方が良いの?悪いの?
うるおい日本酒コスメになって、大きく変わったところが3点あると紹介しました。
気になるのは、うるおい日本酒コスメになって良くなったのかどうかですよね。
配合成分で比べると、うるおい日本酒コスメ美肌水の方が美白効果はややダウン。
でも保湿力はアップしている印象です。
美白水から美肌水に変わったので、美白効果は減った?
大吟醸うるおい美白水の美白成分は、トラネキサム酸。
うるおい日本酒美肌水の美白成分は、ナイアシンアミド。
どちらにも、メラニン色素の生成を抑制する働きがあります。
けれど、どのようにメラニン色素を抑制するのかが違うのです。
まず、メラニン色素が作られシミとなるには、
- 紫外線を浴びると肌を守るため活性酸素が発生
- 活性酸素がメラニン色素を作れと指令
- メラノサイトでメラニンを生成し、表皮まで運び受けわたす
- メラニンが表皮に見える
という過程があります。
そして、1~4のどれかを阻止できれば、シミを抑えることができるのです。
トラネキサム酸は、1の活性酸素働きを抑えてくれます。
ナイアシンアミドは、3のメラニンの受け渡しを防いでくれます。
どちらもアプローチは違いますが、メラニン色素の生成を抑制してくれます。
ただし、
ナイアシンアミドは、受け渡しを防いではくれますが、作られたメラニンが減るわけではありません。
ナイアシンアミドでのケアをやめると、再びメラニンの受け渡しが起こってしまいます。
また、大吟醸うるおい美白水には、トラネキサム酸の他に、リン酸L-アスコルビルマグネシウムが配合されています。
これは、ビタミンC誘導体の一つで、メラニン色素の還元作用があります。
出来てしまったメラニンを薄くする働きです。
こういった成分が、うるおい日本酒コスメ美肌水にはありませんので、美白効果はややダウン。
他に使う美容液とかで、カバーしないといけないね
美白成分がナイアシンアミドに変わったことで、メリットもありますよ。
ナイアシンアミドに変わったことで保湿効果がアップ
ナイアシンアミドには、
- 美白効果
- シワ改善
というイメージが強いですが、それだけではありません。
ナイアシンアミドには、肌のセラミドの合成を促進させることによる、保湿効果があるのです。
さらに、うるおい日本酒コスメ美肌水には、グルコシルトレハロースなどの、新たな保湿成分もプラス。
グリチルリチン酸2Kは敏感肌には必須?それとも危険な成分?
うるおい日本酒コスメ美肌水には、グリチルリチン酸2Kが配合されるようになりました。
グリチルリチン酸2Kはあまり良くないって聞いたけど、大丈夫かしら。
敏感肌化粧品に良く配合されている成分ですが、危険な成分という噂も。
グリチルリチン酸2Kの構造が、ステロイドと似ているのでそのように言われるのでしょう。
もともとグリチルリチン酸は、医薬品の成分です。
そして、確かに副作用として「偽アルドステロン症」が確認されています。
ただし、それは内服薬として、長期間高濃度で摂取した場合です。
外用薬や化粧品での報告では無いのです。
ですから、普通にスキンケアを行っていれば、それほど怖がる成分ではないのです。
そうは言っても、怖いんだ!不安だ!という方はこちらがおススメです。
化粧品は納得して、安心して使えることも大切です。