シワに効果があると言われるレチノール配合の化粧品が人気です。
最近ではドラッグストアで買える、プチプラコスメにも配合されるようになりました。
その中でも、1000円未満で買える、ピュアナチュラルシリーズに、レチノール入りのアイテムが登場しました。
SNSではコスパ最強!?!と話題に。
ところが、
ピュアナチュラルにはレチノール入ってない、意味がない!
との噂が( ;∀;)
あまりにも値段が安いから、そのように言われるのでしょうか?
今は安くてもいい化粧品が沢山あります。
ピュアナチュラルにはレチノールが入っていないのか、使っても意味が無いのか調べてみました。
ピュアナチュラルには確かにレチノールは入っていない
ピュアナチュラルのクリーム、モイストリフトNの全成分です。
水、グリセリン、BG、ポリグリセリン-3、ミネラルオイル、パルミチン酸レチノール、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解エラスチン、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、ローヤルゼリーエキス、セラミドNG、スクワラン、ワセリン、(C13,14)イソパラフィン、コーン油、ペンチレングリコール、ヒドロキシアセトフェノン、トコフェロール、塩化Na、リン酸Na、リン酸2Na、ポリアクリルアミド、カルボマー、キサンタンガム、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ジメチコン、水酸化Na、ラウレス-7、フェノキシエタノール、メチルパラベン
レチノールは入っていません。
しかし、パルミチン酸レチノールは配合されています。
※ピュアナチュラルにはクリームの他に、化粧水もありますが、そちらも同様にパルミチン酸レチノールが配合されています。
レチノールはビタミンAのことですが、非常に不安定な成分です。
それを誘導体という形で安定させたものが、パルミチン酸レチノールです。
パルミチン酸レチノールも酵素の力で分解すると、レチノールに変化していきます。
ですから、「レチノール」と商品のパッケージに記載されていることがあります。
ピュアレチノールは入ってないけど、パルミチン酸レチノールは入ってるのよね?
それなのに、なぜ意味ないとか言われるのかしら?
ピュアナチュラルのレチノールは意味がないとの噂はなぜ?
ピュアナチュラルのレチノールの配合量が少ないから?
化粧品の成分って、配合割合が多い順に書いてあるのよね?
パルミチン酸レチノールは、最初の方にあるから、たくさん入ってるんじゃないのかな?
化粧品の全成分表示は、多い順に記載するのが原則です。
ただし、配合割合が1%以下のものは、順番はバラバラでも良いのです。
一般的に、コラーゲンなどは1%以上配合することはありません。
パルミチン酸レチノールも、0.1%以上配合されることはあまりないようです。
えっ??0.1%って少なすぎない??
化粧品の成分は、0.1%配合量が違うだけでも、質感が全く違ったり、効果が大きく異なるんですよ。
おそらく、ピュアナチュラルのモイストリフトNクリームの全成分で、パルミチン酸レチノール以下に表示している成分の配合量は、1%以下だと思われます。
1%以下であろうと予想はできますが、配合量まではわかりません。
ただし、価格の安さから、パルミチン酸レチノール高配合ではなさそうです。
容器が空気や光を遮断できるものを使ってないから?
レチノールを配合している化粧品は、容器にも注意をはらって作られています。
それは、レチノールは空気や光によって分解されやすいからです。
一方、ピュアレチノールは、よく見かける普通の化粧品の容器です。
空気に触れないように工夫された容器ではありません。
パルミチン酸レチノールは、安定した成分だから、空気に触れても大丈夫なんじゃないの?
確かにレチノールよりは安定していますが、パルミチン酸レチノールも空気や光によって、少しずつ分解されます。
特にピュアナチュラルのクリームの容器はジャータイプ。
ふたを開けた時、クリームが空気に触れる面積も大きいものです。
ですから、パルミチン酸レチノールの効果がどんどん無くなって、意味がないんじゃないかという人もいるのです。
レチノールってデリケートな成分なのね。
空気や光で分解されやすい成分ですし、濃度によっては皮むけなどのレチノイド反応が起こります。
使いやすい成分とは言えませんね。
最近では、レチノールに似た働きをするのに、皮むけが起こらず肌に優しい、次世代レチノールが注目を浴びています。
バクチオールという成分で、レチノールと同等の作用がありますが、レチノイド反応による皮むけの心配がありません。
また、紫外線の影響の心配が無いので、日中も安心して使えますし、容器も特別なもので無くても大丈夫です。
コレだけで、乾燥・ほうれい線・くすみ・毛穴などの年齢肌の悩みをカバー。
そもそもパルミチン酸レチノールには効果が無い??
レチノールの欠点である不安なところを、誘導体という形でカバーしたのが、パルミチン酸レチノールです。
レチノールやパルミチン酸レチノールは、肌にある酵素によってトレチノインという形に変化して、ようやく効果を発揮します。
パルミチン酸レチノールは安定性がある
⇒酵素の影響も受けにくい
パルミチン酸レチノールは、トレチノインまで変化しにくいのです。
ですから、レチノールに比べて効果が少ないと言われるのです。
効果は少ない分、肌への刺激も抑えられるところはメリットでもあります。
結局のところピュアナチュラルのレチノール入りはアリ?ナし?
なんだか、シワ対策にはあまり効果が無いような・・・。
ピュアナチュラルのエッセンスローションも、モイストリフトクリームにもシワを改善する効果はあまり期待できません。
さらには、公式サイトやパッケージを見ても、
シワを改善するなんてことは、一つも書いてないのです。
書いてあるのは
乾燥による小じわを目立たなくするということ。
ハリ対策も、複数配合されているコラーゲンなどの力が大きいのではないかと思います。
「レチノール入り」と書いてあると、ついつい「シワ改善してくれるのかな」と思いがちですが、商品パッケージを良く見ることも大事ですね。
ピュアナチュラルのレチノールシリーズの良いところ
シワに対する効果はあまり期待できませんが、だからと言ってダメな化粧品ではありません。
口コミを見ていると、
- ベタベタしないのにしっとりする。
- 化粧水とクリーム合わせて使うと肌がもちもちになった。
など、保湿力の高さに満足している人が多いようです。
特にピュアナチュラルのモイストリフトクリームは、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分に加え、スクワランやワセリンといった、水分の蒸発を防ぐ成分も配合されているので、保湿にはぴったりです。
ピュアナチュラル レチノーシリーズこんな使い方も
レチノールは、肌の皮がむけるレチノイド反応が起こることがあります。
ですから、毎日使わずに、数日おきに様子を見ながら使うものです。
レチノールは肌に慣らしながら使っていくものなのです。
中には、化粧品に配合されている低濃度のレチノールでも、皮むけが起こることもあります。
そこで、初めてのひとには、こういったお手頃なもので試してみると言う手もありますよ。