不純物を取り除いた、高品質の白色ワセリンであるサンホワイト。
肌への刺激も少ないので、赤ちゃんから使用できます。
また、医療機関で処方される軟膏のベースに使われているので、安心感もありますね。
サンホワイトは、肌から水分が蒸発するのを防ぎ、肌を保護にとても優れています。
ところが、その反面
「べた付く」「固くて肌に伸ばしにくい」など使用感への不満も。
そんな不満をすべて解決するのが
サンホワイトシルキー
成分は同じ白色ワセリン100%なのに、べた付かない&伸ばしやすいワセリンです。
ワセリン愛用者の方々が待ち望んだ商品(*^^*)
ところが、重めのテクスチャーの「サンホワイト」は大丈夫だったのに、軽い「サンホワイトシルキー」を使ったら
肌が痒くなった、
赤いポツポツができた
という口コミをわずかですが見かけます。
テクスチャーが違うだけで同じワセリンなのに、なぜそんな違いがあるのか不思議ですよね。
サンホワイトシルキーを使って痒くなった原因と、痒みの出ない使い方や、保湿効果の高まる使い方を調べてみました。
サンホワイトシルキーに限らず、ワセリンでかゆくなることはある
ワセリンを塗ると、肌がしっとりしますが、決して保湿成分を肌に与えているわけではありません。
ワセリンは、肌の表面に油膜を張って、
肌から水分の蒸発を防ぐ
外部からの刺激から肌を守る
だけです。保湿というよりも、「保護」という役割ですね。
スキンケア化粧品は、いかに美容成分を肌に浸透させるかがポイントですが、サンホワイト等のワセリンは、ほとんど肌に浸透しません。
浸透しないからこそ、とても敏感になっている肌にも刺激にならず使えます。
それがサンホワイトなどのワセリンの最大の強みです。
肌に刺激を与えることなく保護し、その間にターンオーバーによって健康な肌を育てるのです。
ところが、
「肌の水分を逃がさない」というメリットの一方で、熱や汗も逃がさないというデメリットも。
ワセリンで肌の表面を、油膜で覆うことで熱がこもりかゆみが出ることもあるのです。
そういったワセリンの特性上、サンホワイトシルキーを使ってかゆみを感じることはあるのです。
また、医療現場でも使われるプロペト。
こちらは、白色ワセリンよりも純度の高いワセリンで、医薬品として薬局でも販売されています。
医薬品ということは、副作用がある場合必ず明記しなくてはいけません。
そして、プロペトの使用上の注意の欄に、「発疹・発赤・かゆみ」の症状が出た場合は、副作用の可能性があると書かれています。
ワセリンは、肌に刺激がなく安全なものと言われていますが、かゆみが出ることもある、というものなのです。
成分が同じ「サンホワイト」と「サンホワイトシルキー」の違いは何?
サンホワイトとサンホワイトシルキーの違いというと、容器が違うことと、テクスチャーの違いです。
成分はどちらも高品質のワセリン100%です。
サンホワイトP-1に、何かを混ぜて伸びをよくしているのではございません。サンホワイトシルキーY-1の成分は、高品質のワセリン100%になります。
サンホワイト公式サイトより
何も混ぜずに、どうやって軽いテクスチャーのワセリンができるのかしら???
ワセリンは様々な分子量の炭化水素からできています。
サンホワイト公式サイトより
高分子量成分がベタつきの原因となりますので、当社の技術により、高分子量成分を減らし、通常のワセリンと比較して低分子量成分の多いワセリンにすることによって、ベタつかない、伸びるワセリンになりました。
ちなみに、炭化水素は分子量によって、固体・液体・気体と形状が変わります。
分子量が多いと固体、少ないと液体、気体となります。
もともとワセリンは形状が違う炭化水素が混ざり合ったものですから
固形の炭化水素を減らして、液体の炭化水素の割合を増やせば、伸びが良くてべたつかないワセリンになるのです。
同じ成分なのに、かゆくなるなんて、なんで??
サンホワイトシルキーでかゆくなった理由とかゆくならない使い方
塗り方の違い
ワセリンはつけ過ぎるとべたつきます。
サンホワイトは固めのテクスチャーですし、いきなり顔の上にのせても、薄く均等に伸ばすことはできません。
そこで、
米粒ほどの量を手にとり、両手のひらをすり合わせて、体温で温めつつ伸ばして、手のひらで顔を包みこんで、やさしく押さえるようにして付ける
という方法がおすすめされているのです。
この時、手のひらにもしっかりワセリンが付いてますから、顔に塗ったサンホワイトはわずかです。
一方、伸びの良いワセリンのサンホワイトシルキー。
エアレスプッシュボトルで、手に取りやすくなっています。
が、
ワンプッシュすると多いようです(^_^;)
押し具合を加減する必要があるわけです。
うっかり出し過ぎてしまうこともあるでしょうし、柔らかく塗りやすい分、手のひらですり合わせる必要もありません。
手に取った分が、ほぼ顔にのることになります。
また、サンホワイトシルキーは、あまりべた付かないので量が多いことに気づきにくいということも。
気が付かないうちに塗りすぎってこともあるのね。
「サンホワイト」も「サンホワイトシルキー」も同じくらいの保護力があるので、たくさん塗ればより油膜の効果も高まります。
これではちょっと少ないかな?というくらいの量から始めるのがいいですね。
割合の違いによる影響
「サンホワイト」と「サンホワイトシルキー」
どちらも高品質の100%ワセリン。
ですが、テクスチャーを変えるために、高分子の炭化水素と低分子の炭化水素の割合を変えてあります。
どう割合を変えようと、炭化水素100%に違いありませんが、やはり肌は人それぞれ、その時々によって違います。
テクスチャーの違いが影響したということも考えられます。
もう乾燥しない!サンホワイトシルキーの効果的な使い方
肌の水分蒸発を防いでくれるサンホワイトシルキー。
それなのに、かえって乾燥するという声も。
保湿効果高いんじゃないの???
サンホワイトシルキーなど、ワセリンは水分の蒸発を防いでくれます。
けれど、水分を与えてくれるものではありません。
10代、20代のまだまだ体内の水分が多い間は、たとえ肌の表面が乾燥していても、ワセリンで肌表面を保護してあげれば、ターンオーバーとともに肌の乾燥も治まってきます。
ところが、加齢とともに体内の水分量や、水分保持力が減っていくと、いくら肌の表面を保護しても、肌の内側まで潤ってくるわけではありません。
肌の表面だけ油膜でしっとりしてるように見えて、内側は乾燥したままだったりします。
年齢肌にはサンホワイトシルキーは不向きってこと??
いえ、そんなことはありません。
肌断食などの影響か、
「ワセリンだけでスキンケア!」
みたいなイメージがありますが、スキンケア化粧品との併用もできます。
もちろんサンホワイトシルキーも。
むしろ、「ワセリンだけのケアはおすすめしない」というお医者さんもいます。
水分と皮脂のバランスを取るためにも、特に皮膚疾患のある人以外はワセリンだけの保湿はあまりおすすめできません。
引用元 最新美肌辞典 友利 新著
医師の友利先生によると、
もともと日本人は表皮が薄いので、水分保持力が低く、逆に皮脂の分泌は多い傾向にあるそうです。
そのため、洗顔後ワセリンだけ使うと、油分の補給しかできず、水分不足になることも。
しかも、ワセリンが肌を保護する効果は、約6時間ほどと言われています。
摩擦や、顔の表情によって肌が動くことで、表面を薄く覆ったワセリンのバリアが、時間とともに剥がれてしまうのです。
朝から夜までは持たないのね。
一方で、グリセリンなどの保湿成分は、肌の角層内に浸透して、保湿効果を発揮するので、効果の持続も長いと言われています。
セラミドなど保湿成分を配合された化粧水や、乳液で保湿してからワセリンを使うことで、肌の保湿と保護を行い、効果的なケアをすることができます。
ですから、サンホワイトシルキーも、他のスキンケア化粧品と併用する方が効果的です。
できればあれこれ使わずに、一つのアイテムでスキンケアをしたいわ・・・。
こちらは、ワセリンベースのスキンケアではありませんが、医薬品にも配合されるヘパリン類似物質や、バリア機能に欠かせないヒト型セラミドを配合した、超超乾燥肌の為の医薬部外品です。
しかも、プラセンタエキスも配合しているので、これ1本でしっかり保湿&シミ対策ができるんです。
サンホワイトシルキーが合わない人
健康な肌の人には合いません。
「何を使っても肌荒れが治らなかったけど、ワセリンだけのケアに変えたら肌がきれいになった!」という話を聞きますよね。
これは、肌が荒れていて、スキンケア化粧品すらも刺激になっていた状態から、ワセリンで肌を保護することで、あらゆる刺激をシャットアウトできたから肌がきれいに回復したのです。
肌荒れなど、肌の状態が良くない人にとっては、これ以上ないくらい良いものです。
けれど、肌が健康な人は、自身の肌のバリア機能が働いているので、ワセリンでしっかり保護する必要がありません。
もちろん、ワセリンだけのケアで快適なら何の問題はありません。
ただ、人は体内の水分量が年齢とともに減っていきます。
ですから、肌表面を保護するだけのワセリンは、全ての人の肌がきれいになる魔法のクリームではないのです。
今は肌への刺激を極力減らしたスキンケア化粧品もたくさんあります。
セラミドなどの保湿成分を補うのがおススメです。
サンホワイトシルキーはどこで買える??
ワセリンはあちこちのドラッグストアで見かけますが、サンホワイトはドラッグストアには置いていないようです。
私も、ドラッグストアで見かけたことがありません。
実店舗では一部の調剤薬局かクリニックで購入できます。
サンホワイトシルキーも、同様に調剤薬局やクリニックで購入できるものの、サンホワイトよりも店舗は少ないようです。
ワセリン使ってみたけど肌に合わない!スキンケア以外の使い道は?
せっかく買ったワセリン。
肌に合わないからと言って捨てるのは、なんだかもったいないですよね。
ワセリンはスキンケア以外にも結構使えるアイテムなんです。
●ヘアスタイリングに使う
少量のワセリンを手のひらに伸ばし、濡れた髪になじませるとウェットヘアに。
また、まとめ髪のおくれ毛防止にも役立ちます。
●靴やカバンのツヤ出し
汚れを落とした靴やカバンに、少量のワセリンをなじませるとツヤツヤに。
※革によっては合わないことがあるので、最初は目立たないところで試してみるのが安心です。
●ファスナーの開閉をスムーズに
綿棒にワセリンを少量とり、ファスナーに塗ると開閉がスムーズになります。
また、顔には合わなかったけど、ボディケアには使える場合は、香水と混ぜて練り香水にすることもできます。
さらに、すぐに洗い流せば大丈夫なら、メイク落としにも役立ちますよ。