ワセリンがニキビに効果的という噂があるそうですね。
イハダというスキンケアコスメは、外部からの刺激から肌を守りつつ、しっかり保湿する薬用化粧品です。
化粧水・乳液・バームのラインがそろっています。
そして、そのイハダのバームは高純度のワセリンをベースにしたものです。
ワセリンがニキビに効果があるとしたら、ニキビ跡にはどうかな?
高純度のワセリンがベースであるイハダのバームが、ニキビ跡にも効果があるのかな?
と気になっている方、どうぞ続きを読んでみてください。
イハダのバームはニキビ跡に効果はあるの?
自分でケアできるのはこんなニキビ跡
ニキビ跡と言っても、赤くなっていたり、黒ずんでしまったり、肌の表面が凹んだようになったり様々です。
それはニキビの炎症で、肌がどのようにダメージを受けたかによって変わってきます。
ニキビ跡の種類 | 原因 | 自分でケアできる? |
赤み | ニキビによる炎症で毛細血管が 増えたことが原因 | 軽度であれば可能 |
色素沈着 | ニキビの炎症による肌へのダメージで メラニンが大量に作られたのが原因 | 軽度であれば可能 |
凹み | ニキビの炎症が肌の真皮まで達し 真皮を破壊したのが原因 | 困難 |
しこり | ニキビの炎症が肌の真皮まで達し 破壊された組織を再生しようと コラーゲンを過剰に生成したのが原因 | 困難 |
肌の赤みや色素沈着なら、肌のターンオーバーとともに薄く目立たなくなることがあります。
しかし、肌の凹みやしこりとしてニキビ跡が残っている場合、肌の表面より奥にある、肌の真皮までダメージを受けているので、セルフケアでは困難と言えます。
イハダでケアできるとしたら、赤みや色素沈着ね。
イハダのバーム、ニキビ跡に向いてるのは薬用クリアバーム?
イハダバームは2種類あります。
- 薬用バーム(とろけるバーム)
- 薬用クリアバーム
どちらも医薬部外品です。
薬用クリアバームは、肌の潤いを保護し、炎症を抑えることに加え、有効成分であるトラネキサム酸が、シミやそばかすを防いでくれます。
シミやそばかすを防ぐってことは、メラニンに効果があるってことよね?
それなら、色素沈着したニキビ跡には、薬用クリアバームがいいんじゃない?
残念ですがそうとは言えません。
メラニンの生成を防いでくれるトラネキサム酸ですが、ビタミンC誘導体などのように、メラニンを還元(シミを薄くする)してくれるわけではないからです。
トラネキサム酸は、上の図の①の段階で発生する酵素をブロックしてくれます。
その結果、メラニンを作れという指令が送られることが無くなり、メラニンも生成されなくなるので、シミを予防できるのです。
すでに色素沈着を起こしている場合、トラネキサム酸を配合しているスキンケア化粧品では、それほど効果は期待できません。
イハダ 薬用バームと薬用クリアバームのちがいは?
薬用クリアバームでダメなら、薬用バームもニキビ跡には効果ないってことよね??
薬用クリアバームは、「薬用バーム+トラネキサム酸」ではありませんよ。
それではちがいを見ていきましょう。
薬用バームの全成分
watashi+by shiseido オンラインショップより
グリチルレチン酸ステアリル*,合成スクワラン,ワセリン,テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット,α-オレフィンオリゴマー,パルミチン酸デキストリン,重質流動イソパラフィン,セスキイソステアリン酸ソルビタン,無水ケイ酸,シリコーン樹脂,テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン,テトラデセン,酸化チタン *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
薬用クリアバームの全成分
watashi+by shiseido オンラインショップより
トラネキサム酸*,グリチルリチン酸ジカリウム*,ワセリン,精製水,デカメチルシクロペンタシロキサン,テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット,1,3-ブチレングリコール,メチルポリシロキサン,架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体,2-エチルヘキサン酸セチル,パラフィン,PEG-9 ポリジメチルシロキシエチル ジメチコン,濃グリセリン,トリイソステアリン酸グリセリル,架橋型メチルポリシロキサン,ポリエチレングリコール6000,ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト,塩化ナトリウム,高融点マイクロクリスタリンワックス,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,シリコーン樹脂,アラントイン,常水,塩化カルシウム,塩化マグネシウム,L-グルタミン酸ナトリウム,DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液,フェノキシエタノール,酸化亜鉛 *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
薬用クリアバームの方が色んな成分を配合してるけれど・・・
表にまとめるとこのようになります。
薬用バーム | 薬用クリアバーム | |
医薬部外品 | グリチルレチン酸ステアリル | トラネキサム酸 グリチルリチン酸ジカリウム |
効果 | 保湿 肌荒れ防止 | 保湿 肌荒れ防止 シミ・そばかすの予防 |
使用感 | 重め | べたつきを抑えて 美容クリームのような使用感 |
価格 | 1,485円(20g) | 1,760円(18g) |
どちらも、肌の炎症を抑える成分が配合されています。
グリチルレチン酸ステアリルとグリチルリチン酸ジカリウムは、何か違うの?
どちらも抗炎症作用があるのですが、グリチルリチン酸ジカリウムは油には溶けないという性質があります。
薬用バームは、全て油性の成分なので、グリチルリチン酸ジカリウムを配合することはできません。
ですから、油に溶けるグリチルレチン酸ステアリルを配合しているのです。
薬用バームは全部油性だから、使用感も重めなのね。
薬用クリアバームには、精製水が配合されているように、油性の成分と水性の成分が合わさったものです。
グリチルリチン酸ジカリウムに加え、アラントインという抗炎症作用をもつ成分が配合されています。
また、穏やかではありますが、トラネキサム酸にも抗炎症作用があるので、薬用クリアバームも肌荒れ防止に役立ちます。
薬用バームも薬用クリアバームも、色素沈着を改善したり、ターンオーバーを促すような作用はありません。
けれど、バームを塗ることで肌を保護・保湿し、肌荒れ防を抑えることができれば、肌は健康な状態になり、ターンオーバーは整っていきます。
つまり、イハダ 薬用バームも薬用クリアバームも、積極的にニキビ跡を消すことはできないけれど、肌の正常なターンオーバーをサポートし、赤みや色素沈着などの軽度なニキビ跡を、目立たなくするには役立つと言えます。
イハダのバームはニキビに使っても大丈夫?
ニキビ跡は炎症が治まった状態です。
けれどニキビを繰り返す人にとっては、ニキビ跡もあるけど、現在進行形でニキビが出来ていることもありますよね。
ワセリンとか油分の多い化粧品は、ニキビを悪化させる気がするんだけど。
でも、薬用バームも薬用クリアバームも、ニキビのもとになりにくい処方って書いてあるよ。
ニキビは肌のアクネ菌が、皮脂などを餌に増殖することが原因です。
そして、皮脂分泌が多い方が、ニキビができやすい傾向にあります。
ですから、油分=悪というイメージがありますよね。
でも、イハダの油分は皮脂とは別のものです。
それなら安心ね。
確かにイハダの油分と皮脂は、性質の違うものです。
けれど、ニキビがすでに出来ている人は注意が必要です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は嫌気性細菌です。
アクネ菌は空気の無い場所を好み、増殖します。
イハダのバームのように、ワセリンベースのもので肌をおおってしまうと、アクネ菌が増えやすい環境を作ってしまうのです。
特に、薬用バームの場合、成分全てが油分で、アミノ酸系の優しい洗浄成分では、落とせないこともあります。
その結果毛穴がつまり、ニキビが悪化することも。
肌の皮脂が少なく、乾燥によるニキビなら、イハダのバームの保湿と炎症を抑える作用で落ち着くこともありますが、油分の多いスキンケアは注意が必要です。
繰り返すニキビには、スキンケアだけでなく体の内側からケアする方法も効果的ですよ。
Lーシステインだけでなく、ビタミンCやビタミンB群との相乗効果で、
- ターンオーバーを促進し毛穴のつまりを防ぐ
- メラニンの生成を防ぐ&排出を促す
サプリメントでは無いので、効果を実感しやすいのもポイントです。
おまけに、ドラッグストアでよく見かける、ハ○○○-ルよりもビタミンCを高配合で、お手頃価格なのも嬉しいところ(^^♪